どこかでだれかがうたっている
- 2008/05/17(土) 10:37:29
どこかで だれかが うたっている
なんの歌だか
しらないけれど
どこかで だれかが うたっている
ぼくは
ぼくは?
歌おうにも 歌をしらない
ぼくは歌おうにも ちっとも歌をしらない
どこかで だれかが うたっている
たのしい声で 歌っている
なんの歌だか しらないけれど
あれは きっと よろこびの歌だろう
ぼくもなんだかうれしくなって
からだをはずませ じっときいている
ぼくもなんだか とてもうれしくなって
じっとじっときいている
どこかで だれかが うたっている
こころよい声で やさしいメロディで
なんの歌だか しらないけれど
どこかで だれかが うたっている
うたっている
うたっている
うたっている
うたっている
ぼくは
ぼくは?
歌おうにも 歌をしらない
ぼくは歌おうにも ちっとも歌をしらない
それだから
ただもう
じっと じぃっと
その歌を きいているだけです
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五月の風
- 2008/05/16(金) 07:39:03

通り抜けて行く風は緑色をしている
芝生の上で大の字にねころんで
晴れた空を見詰めていると
涙もにじんでくる
さわやかそうな風に乗って
新緑のかおりも通り過ぎていく
いつのまにか
ぼくも
おとなになってしまった
きのうまでのぼくは
広い
青いグラウンドを走り回っていたような
気もするのだが
ぼくは気だるい伸び切った肉体を横たえて
偽りのような青い空を見詰めている
新しい風が
走り抜けて行く
ぼくの硬化しつつある肉体の上を内<なか>を
新しい風が
新しい風が
駆け抜けて行く
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黒点
- 2008/05/15(木) 08:40:39

ひとつの黒点
視野に拡がる
ひろがる
頭がもうろうとし
己しか見えない
何も彼もが
沈澱し
ひとつの黒点のみが
頭痛に変じ
己すら見喪われる
風が
冷たい風だけが
感ぜられる
それしか
生きている今の
実感のない
無意味で
自己嫌悪の
いやあな
いやあな
利己の世界
涙が欲しいと思う
利己の世界
ああ!
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僕の愛は
- 2008/05/14(水) 08:34:56

僕の愛は
不変である
この生命に
高らかに宣言する
僕の愛は屹度
不変である
これは僕だけの愛
誰にも分かり得ぬものだけど
これが確かに僕の愛であり
ただひとりの人間に
与えていかんとする不変の
愛である
ただもう
ひたすらに僕は愛する
愛するだけで
愛するだけでぼくは倖せだ
だから誰にもこの僕の愛を
わかってほしいとは望まない
僕自身だけが
僕の愛を信じていればいい
僕は信じる
僕の愛を
僕の不変の愛を
ただ僕は信じる
それが僕の今の生であり
それが僕の今の全てである以上
僕はただひとりの女を
ずっとずっと愛するのだ
それだけでいいではないか
僕が僕の愛を信じているだけで
それで
ただそれだけでいいではないか
僕の世界
僕だけの世界
僕の愛
僕だけの愛
それが全てだ
僕の
全てだ
僕の
だからもう最早
だれにも求めはしない
僕の愛は
僕だけの世界でいいのだ
僕の愛は不変だ
屹度屹度不変だ
僕の愛こそは
不変である
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私個人の問題
- 2008/05/13(火) 09:10:53

灯りの無い部屋に
何も不安は無い
生存を宿命と考えるよりは
問題はただ私の存在だけなのだ
この世界に幾多の人々の生存
そして生活
それらを
考えることはない
私個人の問題は
今この時の流れ中に在るだけなのだ
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早春
- 2008/05/12(月) 09:27:25

最早、冬は終わりの時と、
朝、目覚めればそう思いたい。
陽だまり、青い空。
海では風は未だ冷え冷えと走っているのか。
それよりも、私の実感。
希望か、期待か。
陽だまりと青い空と。
春よ来たれ、花便りを携えて。
春よ来たれ、全てを忘れ去ろうとする
私のもとへ。
きらめくめまいと
ふぬけたあしどりと。
それよりも、ああ、
春よ来たれ、私のもとへ、
早々と。
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田舎の道では
- 2008/05/11(日) 09:17:25

田舎の道では たんぽぽ れんげそ
田舎の道では きれいなきれいな
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽ れんげそ
春の陽だまりに ひとり寝て
かぜに微笑うばわれる
春の陽だまりに ひとり寝て
空の向こうに きみ思う
田舎の道では
それはきれいな とてもきれいな
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽに れんげれんげのれんげそ
風よ空よ歌よ
あの人の愛を運んで
私を 春の陽だまりのなかで
やすらかな眠りを
やすらかで
平和な眠りの中へと
おちつかせておくれ
私を 春の陽だまりのなかで
田舎の道では たんぽぽ れんげそ
田舎の道の 春の陽だまりに
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽに れんげれんげのれんげそ
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