初夏の倖せ
- 2008/07/03(木) 08:53:08

窓を開けて
光と共にひとつの風景を求めよう
初夏の香りの緑の絵を
真白い壁に!
さて ――
ふたりで小さな丸いテーブルをとり出して
ミルクティを飲むのだ
おそろいのティカップに
優しい愛を注ぎこんで
ほほえんでみよう!
窓の外には
青い芝生の拡がって
茶色の小犬
走り廻っている
それでは ――
ぼくたちも開け放たれた窓から
外へとび出しては
あの小犬を追いかけよう!
小犬の尾にはきっと
きみとぼくとの倖せが
在りそうな気もするから!
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梅雨の夕
- 2008/06/24(火) 08:55:57

さやさやと
おとをたてぬように
きづかれぬように
ゆうぐれは
あおいそらのした
しろいくもにのって
さやさやと
さやさやと
梅雨のこともわすれてしまいます
あなたのことも忘れてしまいそうです
なんときもちのよい
こころのおちつく
ひぐれどきか
さやさやと
さやさやと
おとをたてぬように
きづかれぬように
なにかもわすれてしまいそうです
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どこかでだれかがうたっている
- 2008/05/17(土) 10:37:29

どこかで だれかが うたっている
なんの歌だか
しらないけれど
どこかで だれかが うたっている
ぼくは
ぼくは?
歌おうにも 歌をしらない
ぼくは歌おうにも ちっとも歌をしらない
どこかで だれかが うたっている
たのしい声で 歌っている
なんの歌だか しらないけれど
あれは きっと よろこびの歌だろう
ぼくもなんだかうれしくなって
からだをはずませ じっときいている
ぼくもなんだか とてもうれしくなって
じっとじっときいている
どこかで だれかが うたっている
こころよい声で やさしいメロディで
なんの歌だか しらないけれど
どこかで だれかが うたっている
うたっている
うたっている
うたっている
うたっている
ぼくは
ぼくは?
歌おうにも 歌をしらない
ぼくは歌おうにも ちっとも歌をしらない
それだから
ただもう
じっと じぃっと
その歌を きいているだけです
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田舎の道では
- 2008/05/11(日) 09:17:25

田舎の道では たんぽぽ れんげそ
田舎の道では きれいなきれいな
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽ れんげそ
春の陽だまりに ひとり寝て
かぜに微笑うばわれる
春の陽だまりに ひとり寝て
空の向こうに きみ思う
田舎の道では
それはきれいな とてもきれいな
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽに れんげれんげのれんげそ
風よ空よ歌よ
あの人の愛を運んで
私を 春の陽だまりのなかで
やすらかな眠りを
やすらかで
平和な眠りの中へと
おちつかせておくれ
私を 春の陽だまりのなかで
田舎の道では たんぽぽ れんげそ
田舎の道の 春の陽だまりに
たんぽぽ れんげそ
たんぽぽに れんげれんげのれんげそ
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春だろうか
- 2008/05/08(木) 07:42:29

春だろうか 最早
雪は融けて 海へと還った
北風は 冷えた空へと去ってしまった
今此処に 穏やかそうな青い空
今此処に なんて穏やかそうな青い 青い空
野原には 赤い花 黄色い花
何か喪われた真実は 土に埋もれている
踏みつけられ 踏みつけられ 埋もれている
春だろうか 最早
雪は融けて 海へと還った
北風は 冷えた空へと去ってしまった
今此処に 穏やかそうな青い空
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あわい思い出
- 2008/04/24(木) 09:20:54

あめにささやくひとりごと
いくつものいくつもの波紋に
かさなりかさなりひろがりゆき
あわい思い出は・・・
あわい思い出はながれゆくばかり
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今日を一日を
- 2008/04/11(金) 09:23:36

風もない、夢もない今日も一日を
こうして、何も思わず過ごしていく。
それも人生なら、それでいい。
窓の外を電車が横切り、
部屋の中に、自分が佇んでいる。
何の不思議もない景色だけど、
何故かセピアの空虚しいノスタルジア
遠い昔になくした自分へのノスタルジア
花もない、愛もない今日も一日を
こうして、ただ独りきり流されていく。
それも人生なら、それでいい。
窓の外に鳩が遠ざかり、
部屋の中に、孤独が彷徨っている。
何も感動を与えない風景だけど、
何故かセピアの空虚しいノスタルジア
遠い昔になくした自分へのノスタルジア
風が欲しい、花も欲しい、夢も、愛も、
ほんとは欲しいのに、
誰よりも、誰よりも
ほんとは、ほんとは欲しいのに、
全てセピアのノスタルジアに、
全ては、セピアのノスタルジアに
置き去りにしてしまった。
だから、今日も一日を、
こうして、明日へと過ぎていく。
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