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貧しいロマンチスト
- 2008/04/29(火) 09:51:25

よおくおきき 貧しいロマンチスト
お前の声は だみ声で
お前の言葉は 悲しい悲しい調子
よおくおきき 貧しいロマンチスト
お前だけのことに終わってしまえ
お前だけのことに終わってしまえ
歌なんぞ捨てて
普通<なみ>の人になっちまえ
何んぼかしあわせなことか
それが何んぼかしあわせなことか
ねえ貧しいロマンチストさん
はいはいよおくきいておきます
ぼくは貧しいロマンチスト
よおくよおくきいておきます
せめてこんなに静謐の
月の皓皓と照っている
白い闇のときだけは
←はげみになります
なんともいえぬ
- 2008/04/28(月) 09:26:42

美しい夜空に月が照って
ああそうだそうだ
朝に雪が降り積っていたっけ!
まっしろでまっくろで
ほんとにまっしろは雪だった
まぶしい月
まぶしい月
そんな清澄な夜の
空には月が白く照って
白い夜だ!
ぼくまでも白くなるよな
白い夜
←はげみになります
眠りの前
- 2008/04/27(日) 09:08:58

今日はいちにちきれいに晴れました
夜は少し肌寒いけれど
それでもとてもいい気持ちです
すごく眠くなってはきます
すごくねむくてとろりとろり
とろりとろりしてきます
明日は雨かしらん
明日は雨なのかしらと
とろりとろり
とろりとろりと
眠りのなかへ
眠りのなかへとつんのめって行きます
←はげみになります
歌にメロディ
- 2008/04/26(土) 09:54:15

歌にメロディ
メロディメロディ
明るいメロディ
楽しく楽しく
歌うためのメロディ
生活<くらし>忘れてメロディ
whm・・・
歌にメロディ
明るいメロディ
歌にメロディ
楽しい楽しいメロディ
whm・・・whm・・・
←はげみになります
あわい思い出
- 2008/04/24(木) 09:20:54

あめにささやくひとりごと
いくつものいくつもの波紋に
かさなりかさなりひろがりゆき
あわい思い出は・・・
あわい思い出はながれゆくばかり
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歌でも歌おうか
- 2008/04/22(火) 08:43:56

今日は何と可愛いお前だ
歌でも歌おうか
歌でも歌おうよ
ふーんふーん
今日はとっても可愛い
お前だから
今日はとっても可愛い
お前だから
空も青いし風もない
空も青いし風もない
だから
歌でも歌おうか
歌でも歌おうよ
ふーんふーん
←はげみになります
坂道
- 2008/04/21(月) 08:35:52

暗い坂道に
日も暮れていく時か
あの人待っていく時か
夕闇を愛らしく淋しくなつかしく
遠慮がちにひたひたと
夜の匂い運んでひたひたと
暗い坂道に
人の行き交う姿もなく
野良犬も尾をたれてほろほろ
藍も深き空の星と星
気づかぬうちにふたつみつ
きらりきらきらきらりきらと
暗い坂道に
夜も更けつつあって一人佇み
三日月も夜空を歩んで一人淋しそう
風の囁きに夜気の気恥ずかしさに
一人佇んで
一人待って
あの人はきっと来る来るきっと来る
いつしか三日月も満月と
なる日の如く
きっと来る来るきっと来る
きっと来る来るきっと来る
←はげみになります
ふとしたひととき
- 2008/04/20(日) 08:19:13

少し熱いコーヒーはインスタントだけど
ぼくは残念乍らコーヒーの味には鈍感なので
おいしい!
と満足げに思っている
駄菓子屋で買ってきたおかきを
歯に力を入れて食べると
快い音が堅く頭の芯まで伝わって
遠い昔が
凩の冬の路上が
何故か思い出される
殺風景のアスファルトの路上には
紙くずや砂ぼこりの舞っていて
幼い男の児が
ひとりで走っている
それは
遐い昔のぼくかも知れない
そういう薄曇りのひとつの風景は
頭ばかり大きくなってしまった今のぼくに
奇妙なおちつきを与えてくれる
それは不安の時間のなかの
ひとつの安心感でもある
今日の空は青い五月晴れで
明るい陽差しが
なにごともないように
アスファルトを眩しく照り返している
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ひとりの哀しみ
- 2008/04/18(金) 06:22:03

哀しみに理由は要らないのだよ
涙だけが要るのだよ
ひとすじ流れ落ちる
緑青色の涙が
緑青色の涙が
哀しみの時には要るのだよ
ぜひともきっと要るのだよ
哀しいときにこそ
哀しいときにこそ
ひとりきりで味わうものなのだよ
暗い部屋の片隅に
ひとりひざを抱えて
ひとりひざを抱えて
何を見るともない
さまよう視線で
哀しみを
哀しみを
甘く切なくほろほろ苦く
ひとりで
ひとりきりで味わうものなのだよ
←はげみになります
見知らぬ町
- 2008/04/17(木) 12:39:57

見知らぬ町に雨は降り
見知らぬ町に
見知らぬ時が流れる
しのつく雨の下
野良犬は濡れそぼり
力なく垂れたその尾に
見知らぬ町の
見知らぬ時の
見知らぬ人生が
ぽとりぽとり
ぽとりぽとりと
滴り落ちるだけ
見知らぬ町の
野良犬のへの思いは
雨音に打ち消されてゆくばかり
←はげみになります
夕暮れ
- 2008/04/16(水) 08:16:36

冷えた空気に
さめざめと泣き乍ら
あの女
線路ばたに佇んで
遠い目差し
何を見てる
高い高いビルディング
夕暮れに
黒くなっていくというのに
あの女ひとり佇んで
何を見ている
淋しい線路ばた
←はげみになります
エアポケット
- 2008/04/15(火) 07:40:29

エアポケットに自分自身を放り込んで
思考は捨て去った
思い出だけ
思い出だけ
夢のような世界
エアポケットに
自分自身を放り込んで
青い空だ
何もない青い青い空だ
思考は舞い上がった
苦悩も涙もさみしさも
きりきり渦巻いて
舞い上がった
舞い上がった
きりきり渦巻いて
夢だけ
みている
思い出だけ
ささやく
エアポケットの中のぼく
思い出だけ
思い出だけ
夢のような世界の
エアポケットの中の
ぼく!
←はげみになります
青く見える空
- 2008/04/14(月) 15:06:01

ワルツワルツの風は
緑の森の奥深き湖面に
それは楽しげに(或いは哀しげに)
それは希望のように(或いは焦燥のように)
踊っている
躍っている
ゆらゆらゆらと小さな花弁
淋しいつぶやき
ひとつふたつ
ものういため息
ふたつみつ
青く見える空の彼方
なみだなみだのぼくの
遠い昔
夢見るまなざしは
うつろに(それは嘘だ!)
ものうげに(それは演技だ!)
揺らいでいる
ゆらいでいる
←はげみになります
公園
- 2008/04/13(日) 12:23:10

公園で待っています
ブランコに乗って
ブランコに揺られて
わたし
待っています
心の
疲れぬうちに
赤い日の
落ち切らぬうちに
屹度
来て下さい
あなた
わたし
公園で待っています
わたし待っています
ブランコに乗って
ブランコに揺られて
わたし
振り子になってしまいそう
振り子に
なってしまいそう
←はげみになります
すきやき
- 2008/04/12(土) 10:18:59

今夜は すきやき すきやき
友と語り 友と酒を酌み交わし
今夜は 楽しいすきやき
今夜は 美味しいすきやき
俺とお前 お前と俺
すきやき すきやき
何がなんでも
今夜はすきやき
友と語り 友と酒を酌み交わし すきやき
この一個の部屋で
過ぎ去りつつある
青春を
過ぎ去りつつある青春を
すきやきの内へ
放り込んで
何がなんでも 今夜はすきやき
楽しいすきやきなんだぞ
今夜は
美味しいすきやき
今夜は
今夜はほんとにほんとに
すきやきなんだぞ
俺とお前の お前と俺の
すきやきなんだぞ
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今日を一日を
- 2008/04/11(金) 09:23:36

風もない、夢もない今日も一日を
こうして、何も思わず過ごしていく。
それも人生なら、それでいい。
窓の外を電車が横切り、
部屋の中に、自分が佇んでいる。
何の不思議もない景色だけど、
何故かセピアの空虚しいノスタルジア
遠い昔になくした自分へのノスタルジア
花もない、愛もない今日も一日を
こうして、ただ独りきり流されていく。
それも人生なら、それでいい。
窓の外に鳩が遠ざかり、
部屋の中に、孤独が彷徨っている。
何も感動を与えない風景だけど、
何故かセピアの空虚しいノスタルジア
遠い昔になくした自分へのノスタルジア
風が欲しい、花も欲しい、夢も、愛も、
ほんとは欲しいのに、
誰よりも、誰よりも
ほんとは、ほんとは欲しいのに、
全てセピアのノスタルジアに、
全ては、セピアのノスタルジアに
置き去りにしてしまった。
だから、今日も一日を、
こうして、明日へと過ぎていく。
←はげみになります
甘ったれた哀しみ
- 2008/04/10(木) 08:51:37

甘ったれた哀しみは
みじめすぎるから
甘ったれた哀しみは
音もなく降りしきる雨に
甘ったれた哀しみは
痛いほど痛いほど
甘ったれた哀しみは
切り刻まれ
甘ったれた哀しみは
寸断されるばかり
←はげみになります
春の日
- 2008/04/09(水) 07:56:50

ぼくの心に熱いお茶を注ぎ込むと
躰がとてもおちつくのです
新しいノートを開いて文字を書き並べると
快い疲れが頭の中に拡がるのです
今は新しい季節の春なのですが
ぼくの右手はしびれてくるのです
しばらくの休憩を
「ください」
←はげみになります
雨の情景
- 2008/04/08(火) 07:41:09

窓があって
くもり空
それは
とてもとてもなつかしい
くもり空
鈍色のくもり空
ドアを開けて
哀しみ
それは
とてもとても遠い昔の
哀しみ
鉄色の哀しみ
ぼくが居て
雨が降る
それは
とてもとてもしとやかの
雨が降る
瑠璃色の雨が降る
雨が降る
雨が降る
あの女の
腰の線のような
雨が降る
なぐさめの如く
雨が降る
←はげみになります
偽りの空に
- 2008/04/05(土) 15:52:55

青い空は
やはりあおいのです。
ぼくは泣いてはいない。
どこかで綿菓子やさんが
どこかで紙芝居やさんが
幻想ではなく
それは
過去という現実。
あの空はあおいのです。
雲も確かにしろいのです。
ちっとも
あの日とは変わっていない。
そんな
気がするのです。
凍った涙が落ちてきます。
さめざめと落ちてきます。
綿菓子やさんは
電気仕掛けになってしまった
紙芝居やさんは
どこか遠くに行ってしまった
空は曇ってきそうです。
いやだ。
ずっとずっと晴れていてほしい
晴れていて
ほしいのです。
空はあおくて
雲もしろくて
あり続けてほしいのです。
←はげみになります
東京2月20日
- 2008/04/02(水) 08:22:30

私はまた、東京へやって来た
寒い寒い日に、東京へとやって来たのであった
風は無いとは云え
目的も無いのだが ――
そうだ、そうなのだ
私は一体、何をしに東京へやって来たのであろうか
青春は、遐<とお>い所へ行こうとしているからであろうか
否、そんなことではない
何かをするために
何かを得るために
私は東京にやって来たのだ!
何にもないであろう東京に
国電が走り過ぎて
寒気がひと度揺らいだかと思うと
再び、国電がやって来て
そうしてまた、寒気が揺らぐ揺らぐ・・・
兎に角、私は何ももたずに
寒い東京に、日々をすごさんと
それはそれは、寒い寒い日に
東京へと、やって来たのであった
寒い寒い日に
私は。
←はげみになります
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