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大福帳 さよならの小景

さよならの小景

  • 2007/12/28(金) 09:25:59

ぼくはぼくでいつものように坐ってコーヒー飲んで
彼女は彼女でコーラーを飲みながら髪の毛を人差し指で巻いて

テーブルの上の空間は恆に一定の領域の保たれいて
意味ない会話がときたま軽く交錯したりする中で

ただ周囲の喧騒が規則正しいリズムで
意識の内へと波寄せてくるそのことを感じている私は

そして
彼女の黒く深くそして潤んでいる眸を
視詰めていた

そうこうしているうちに
やはりいつものように時間が過ぎ去り

彼女とぼくとは
夜の街をあてどもなくただ風のように歩を運び

風のように歩を運びながらぼくは
そして突然言うのだった
これもやはり恋愛なんだろうか?

戸惑いもせずに自然と彼女は
ええそうですわ
と遠い視線で呟く

冷たく感じる秋の夜風は
ぼくたちの間を吹き抜けるばかりで

ぼくたちは視詰めあいながら
さよなら

さよなら
さようなら
もう逢えない

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