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大福帳 ennui は 杏仁豆腐

静寂と錯覚

  • 2008/02/05(火) 08:48:21

世の中が静寂であるかのように
錯覚するとき、
総ての関係が
遮断されていることに気付く。

それは、
自らの意思なのか、
流れのままなのか。

そうした思いとは別のところで、
雲間を割って、陽が射し、
大気を縫って、風が木の葉を戦<そよ>がせ、
世の人々は、夫々の生活を勤<いそ>しんでいる。

←はげみになります

あんにゅい

  • 2008/01/12(土) 10:33:55

気だるく力も抜けて
外には雨も悲しくひんやりと
しとしととしとしとと ――
無限のような繰り返しくりかえし

思考もう錆びついてしまった
とろりとした呼吸も
肉体をしめつける

中途半端な眠気は
春の午後にさまよい
物憂げの目差しは
ひらひらひらと ――
淡白に降り続ける雨を
把えることもできずにいて
虚ろだ

一日中ただよっていよう
薄暗闇に浸された部屋の中を
ただ無意味に悲しい時間に
もてあそばれながら ――

過ぎ去る風に

  • 2007/12/23(日) 16:55:27

過ぎ去る風には、語る言葉もない。
あるのは、一体なんだろう。

過ぎ去る風には、愛の欠片<かけら>も見えない。
見えるのは、一体なんだろう。

過ぎ去る風には、憂き世も感じさせない。
感じさせるものは、一体なんだろう。

過ぎ去る風に、俺はなりたい。
過ぎ去る風になって、どうするのか。

過ぎ去る風に、俺はのっていきたい。
過ぎ去る風にのっていって、どうなるのか。

過ぎ去る風に、俺は嫉妬を感じる。
過ぎ去る風に嫉妬したところで、どうにもならないのに。

とりとめのない会話

  • 2007/12/13(木) 09:22:11

倖せってなんだろね。気がつかないうちに、倖せってやって来るんだろね。
おいしいしね。あたし、あんまりコーヒーの味なんて判らないけれど、なんだか今日は、とってもおいしい気がするの。これって、きっと、フレッシュや砂糖の加減で、こんなにおいしくなる時があるのでしょうね。
気分の問題と違うか。何とななく、今の気分とぴったし合うのかも知れんね。

それにしても奇妙なおちつきだ。

外は未だ雨が降ってるのね。
あたしたちの子供、あなたとあたし、どっち似なんだろうか?
昔、友だちが「愛情の強い方の顔に似る」って言ってたよ。
あなた似かしら、そうしたら。
そうかも知れない。

随分と騒がしくなって来たね。雨は未だ已まないだろうね。
家は小さな白い家。
小さな白い家は二階建てで、緑の芝生も青い犬小屋も。
屋根は赤いの? 青いの?

空は晴れて白い雲の大気の煌めき。

眠くなってくるわ、とても気持ちいいの。
夏には海へ泳ぎに行こう、一日中裸で気持ちいいだろ。
ああとても眠いの、あなたの肩をかしてね。
すっごく平凡な時の流れの中で、ぼくらは平和に、愛に生きていこう。

倖せの時間なんて、なんでもない些細な優しい時の積み重ねの中に・・・

あたしほんとに寝てしまいそう。

おやすみ。
おやすみ。

雨は降っています降っています。
二人はいつしか眠ります眠ります。

優しい風が渡って行き、
いつしか霧のように闇が忍び寄って来て、
世界は地球の回る音に耳を傾ける。


アンニュイ

  • 2007/12/06(木) 10:28:35

アンニュイ1

幾夜も幾夜も
風が吹く。
蒼い顔して風が吹く。
幾夜も幾夜も
雨が降る。

アンニュイ2

ピエロの心は不器用だ。
器用な手つきで刺繍を編む。
それは誰にプレゼント?

アンニュイ3

思い出は、干からびた幻か。